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誰かのための神様

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2025/06/18(Wed)22:08

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ココアのおいしい喫茶店(イルゴン

2009/10/27(Tue)05:38


何故、同じ空間に今彼といるのだろう
 

そう気まずく思いながらゴンは視線をぐるりとめぐらせてあたりをみた
 

何の変哲も無い喫茶店。
 

これはゲームの中だ。
 

ゴンの父、ジン=フリークスが作ったゲーム
 

グリードアイランド。
 

何故、そこに彼がいるのだろう。
 

目の前でティーカップ片手に外の景色をみてる イルミ=ゾルディック


キルアの兄。


暗殺一家の長男


 

「のまないの?」


ふと視線をこちらに戻したイルミがゴンの目の前においてあるマグカップをみてつぶやくようにいった。


「せっかく奢ってあげたのに。」


「の、のむ。のむよ」


ゲームで、しかも店で出されたものだし流石に毒はないと思いつつも
相手が相手だけに妙に緊張しながらカップの中のココアをのんだ。


「おいしい・・・」


あたたかくて甘いのみものにほっと感想を漏らす。


「よかったね。」
「あ、うん。ありがとう。 ココアすきなの?」
「いや。すきなのはキルだよ。」


彼の飲んでいるのはどうやら紅茶のようだった。


「・・・・」
「   」


先ほどから微妙に始まってはすぐに終わる何度目かの短い会話にゴンはそっとため息をついた。



キルアと街の探索をしながらレアなカードをみつけられるか勝負しようと決めて、キルアと分かれた途端に
図ったかのようにイルミは現われた。


「やあ、」
「え、・・・イル・・ミ・・・?」
「そうだよ。」


「・・・・」
「   」


軽く手をあげる彼にどうしたらいいかわからず黙ってしまっていると
イルミが近くの店を指差した。


「喫茶店、」
「え?」
「ここ、喫茶店なんだ」
「へ、へぇ・・・・」
「おいしいココアがあるんだよ。」
「そ、そうなんだ」
「だからはいろう」
「うん・・・え、え??」


というなんともいえない流れで連行された喫茶店。
気まずい上にこんなときに限ってひとりだ。


とりあえず殺意は(今のところは)感じないので心を落ち着かせてイルミと話をしてみようと今日何度目にもなるである挑戦を再度試みる

「イルミは、なんでこのゲームに・・・?」
「仕事だよ」
「キルアを連れ戻しにきたの?」
「だから仕事だっていってるだろう。キルは親父が何かいうまではなにもしないよ」


紅茶を少しのんで頬杖をつくと漆黒の夜を思わせる黒髪がさらりと流れた
綺麗だな、と思わず思う。 それはまるで女性のようで少しみとれてしまう。


「キルは・・・」
「え?」
「キルは・・・元気?変わったところとか特にないのかな」


頬杖をついて視線はまだ残る紅茶にそそがれたまま、イルミがぽつりという。
色々酷いことをしてはいるが兄心はやはりあるのだろう、とゴンは察して笑顔になった。


「うん!元気だよ!」
「そう・・・まだ、とれてないのか。」
「え・・・・?」
「そう、ならいいんだ」


一方的に会話を終わらせられて、ゴンは少し眉を寄せた。
わからないけどなんだかいやな予感も感じる


「うれしそうだね」
「そう?わかる?」
「いやな感じがする」
「そこまでわかるの?やっぱり君は危険だね。」


のみかけの紅茶を残して、イルミは立ち上がってゴンを見下ろした
一瞬だけ、ゾクリとするほどの殺気を放つ
が ほんの一瞬だけ


「殺してしまいたいけど・・・ここでも邪魔が入りそうだ。それなら・・・」
 

つまらなそうにそういうとゴンの手を引いて店をでた
 

「な、なに?」

「うん、よし。ここならみえるだろう。」

店の入り口の前にたって、イルミはゴンと向き合った
それからゴンの頭に軽く手を置くと少し姿勢をかがめた

「目、閉じてなよ。」
「え、うーん・・・」

どうしていいかわからないまま
殺気はないようなので目を閉じる


「・・・・・」
「   」

唇に触れた感触がして慌てて目をあけて飛びのいた

「っ・・・・・!」
「なに?」
「なにって・・・そっちこそ!なんだよ!」

多分、キスしちゃったんだ イルミと

そう思うと何故、とかこんなところで、とか
恥ずかしいやらわけがわからないやらで
顔が熱くなるのを止められなかった


「目、途中であけたら駄目だろう。 まあ、いいか。それじゃあ、またね。」

混乱するゴンの目の前で手を振ってみせるイルミ

次の瞬間には跡形もなくいなくなっていた。


「なんだったんだろ」

唇に触れたそれは微かだけどあたたかった


自分とは全然違う生き物なのだ彼は、と思っていたのに

なんだか急に近付いた気がして ざわざわした。





 

ゴンがいる場所から少し離れた道にでたイルミは飛んできたカードを片手で受けとめた。


「手はださないでおくれよ◆」


建物の影からでてきたのはヒソカで、イルミはひょうひょうとしながら やあ、と手をあげる。


「手はだしてないよ。 今回は口だったし」
「そういう問題じゃないよ★困るんだよねぇ、あの子 動揺してるじゃない」
「動揺?なんで?」
「・・・・・◆ にくい男だね君は。 まあ、ゴンはまだ僕のだから★許してあげる♪ただし、次は許さないよ」


すっと目を細めたヒソカにイルミは不思議そうに首を傾げるだけだった。


「っていうか君もきてたなら会いにいけばいいじゃない」
「僕も会いたいんだけどねぇ★それはまたあとでのお楽しみなの♪ 僕は僕のお仕事しなくちゃ」
「そう、 じゃあ俺も仕事だから」
「じゃあまたね★」


風のように去る別れ際にイルミはちらりとだけヒソカに視線をやった。



「好物は最初に食べてしまわないと、なくなるものだよ ヒソカ」


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GIにアニキがきていたら、妄想でした。
酷い捏造w
ヒソカとかビスケに会う前あたりの設定で。
わざとイルミはヒソカにみえるようにゴンにちょっかいだしました。

ミュージカル曰くヒソカは好物は最後に食べるほうでイルミは最初に食べるほうらしいので
イルミはどんどん押していって、ゴンが動揺していってしまえばいい。
ヒソカは我慢してるのにあーもう!みたいな。
たのしみを横取りしないでよね!みたいな。
イルミはゴンおいしいし、ヒソカおもしろいしみたいな。
 

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No.38|HXH駄文(ゴン受)Comment(0)Trackback

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